紳士とワインを飲む女
The Glass of Wine
ベルリン(ドイツ)
国立絵画館


1659年頃
65×77cm


この作品を3Dで観ると…
フェルメールの作品の中では珍しく横長。
部屋の中全体にまで光は入り込んでいませんが、
左端の柱の白さとその右側にあるカーテンにあたる光の表現は見事です。
さて、主題はワインを飲む女性と「もっと飲みなよー」と白いワイン壺を手にしています。
女性が顔をすっぽり入れてしまわんばかりのグラスはこんなグラスだったそうです。
              Wineglass with the Arms of Delft
それにしても、グラスで顔がみえません・・・
男性が手にしているワインの壺は「眠る女」に描かれていたものと同じようですね。
あまり意味を絵に持たせなかったフェルメールですが、まだこの絵ではそうではないようです。
ものの本によると、窓ガラスの模様に描かれている馬勒(手綱)を手にする女性像は『節制』の寓意像だそうです。
また室内には何気なく楽器(リュート)が置かれています。愛の象徴として楽器もワインを飲んでいる
(ワインを飲めと勧めている)絵の中にあってはただならぬ愛に変わってしまいます。
尚、この窓ガラスは「二人と紳士と女」などの作品にも登場します。

後ろの壁にかけられて絵画は多分、アラート・ファン・エーフェルディンゲン周辺画家の風景画に見えます。
                              
      Allart van Everdingen(1621-1675)Forest Scene with Water-Mill c.1650
                            Wallraf-Richartz Museum, Cologne

2001年3月にNYメトロポリタン美術館で開催された
「Vermeer & the Delft school」(フェルメールとデルフト派」展)で観ました。
上記のワイングラスもこの展覧会で参考品として作品の横に展示してあったものです。
実物の絵の前に立つと女性の服の綺麗な配色に目を奪われます。
光があたっている上半身とあたっていない下半身とでは色が明らかに違います。
グラスに反射する光まで描き込まれているのには驚きました。(よって女性の顔がよく分かりません・・・)

3Dのページは「OLDCITY's3D CG Vermeer」様からのリンクです。
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