恋文 The Love Letter |
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アムステルダム(オランダ) 国立美術館 1669年頃 44×38cm この作品を3Dで観ると… |
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まずは他の画家さんの絵から。 ファン・ホーホストラーデン Samuel van Hoogstraten (1627-1678) View of a Corridor 1662 National Trust, Dyrham Park もう一枚ホーホストラーデン Samuel van Hoogstraten (1627-1678) The Slippers, Louvre で、最後にホーホ Pieter de HOOCH(1629-1684) Couple with Parrot 1668 Wallraf-Richartz Museum, Cologne この構図面白いですね、一瞬トリプティク的な雰囲気を感じさせる作品です。 色々調べたくなって上にあげた他の画家さんの絵を見つけてきました。 二人の人物が描かれている更に奥に別の部屋を描いているのは、一枚目にあげた ファン・ホーホストラーデンの作品などに同類を見ることができます。 フェルメールの作品でも「眠る女」などに同じような方法が使われています。 オランダ絵画の風俗画にはたまに見かける手法です。 これにもう一枚のホーホストラーデンの作品やホーホの「カップルとオウム」を合体させると 「恋文」の完成となります。 そしてこの暗い場所から明るい室内へ・・・観る者の心理的な影響がはたらきます。 『伊勢物語』初段を思い起こします。 「その里にいとなまめいたる女はらから住みけり。その男、垣間見てけり。」 洋の東西を問わず人の気持ちは同じようなものです。時代を隔ててもまた然り。 これら3枚の絵は「恋文」より数年前に描かれた作品です。 空間構成に何らかの影響を与えたことは必然でしょう。 特にホーホストラーデンの「スリッパ」とホーホの「カップルとオウム」はちょっと見ただけでは フェルメールの「恋文」と見間違えてしまうほどそっくりの空間構成で描かれています。 メッツーのこちらの作品との関連性がよく本などに書かれていますが、上の空間的な構図をはめ合わせると 確かに「恋文」らしくなりますね。 Gabriel Metsu(1629-67)A Lady reading a Letter 1662-65 National Gallery of Ireland, Dublin この絵についてはフェルメールの作品の中でも一番回数を多く(10回以上) 観ているのでコメントはそれらのページにたっぷり書き記してあります.。 1998年7月にオランダ、アムステルダム国立美術館で観ました。(こちら) 2000(平成12年)7月20日他 「レンブラント、フェルメールとその時代」展 ・国立西洋美術館(7・4〜9・24)で再会。 また、2001年3月にNYメトロポリタン美術館で開催された 「Vermeer & the Delft school」(フェルメールとデルフト派」展)で観ました。 そして2003年2月ー5月にスペインプラド美術館で開催された 「Vermeer y el interior holandes」(「Vermeer and the Dutch Interior」)で再度逢いました。 フェルメールの作品の中で一番回数を観ているのがこの作品です。 3Dのページは「OLDCITY's3D CG Vermeer」様からのリンクです。 リンク快諾感謝致します。 |
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この絵がジャケットの CDがあります。 モーツァルト 弦楽四重奏曲第15番 |
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