ヴァージナルの前に座る女
A lady seated at the virginals
ロンドン(イギリス)
ナショナル・ギャラリー


1675年頃
51.5×45.6cm


この作品を3Dで観ると…
この絵評価低いです。フェルメールの中でも。
確かに画面前のカーテンからして雑です。一対と考えられている?「ヴァージナルの前に立つ女」に
比べて衣装の描き込みも劣っています。以前の丹念さが失われてしまっています。

(ただ青好きの私としてはこの衣装嫌いではないです。見方変えれば洗練されている感があります。

ヴァージナルは弾いているのではなくポーズをとっているだけでしょう。
顔がこちらに向けられていますが「真珠の耳飾りの少女」のような、はっとさせる何かはありません。
これが現存するフェルメールの最晩年の作品と位置づけられています。
隆盛を極めた時のような想像力や表現力はやはり見受けられません。
1670年以降フェルメール家は財政的にかなり苦しくなります。
それが作品にも現れてしまったのでしょうか。以前ほど絵に向かって一途に集中できなかった
フェルメールが少し可哀想な気がします。この絵を観ていると。
窓も閉じられ、もう「フェルメール劇場」もこれで終了。


この絵は1998(平成10年)8月ロンドン・ナショナルギャラリーで観ました。こちら
また、2001年3月にNYメトロポリタン美術館で開催された
「Vermeer & the Delft school」(フェルメールとデルフト派」展)でも再度観ました。


ヴァージナルはこの時代絵画の中に多く描かれました。
下の絵はメッツーの作品です。

 
Gabriel Metsu(1629-1667) Lady at the Virginals 1657 Museum Boymans-van Beuningen
 
こちらはミーンセ・モレナールの作品。フェルメールに構図は似ていますね。
          
Jan Miense Molenaer(C.1610-1668) A Woman playing a Virginal

                 
最後にこの作品をあげておきますね。これ一応フェルメールの作品?とされています。
2004年サザビーズのオークションに出されました。
タイトルは「Young Woman Seated at the Virginals,]c.1670

2004/7/7に行われたオークションの詳細はこちらです。
驚きの金額でハンマープライス!



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