牛乳を注ぐ女
The Milkmaid
アムステルダム(オランダ)
国立美術館


1658年頃
45.4×40.6cm


この作品を3Dで観ると…
フェルメールと言えばこの一枚と思われる方も多いはずです。
私が初めてこの目で実物を観た作品でもあります。
一見何の変哲もない絵です。
でもこの何の変哲もないシーンを後世に名を残す「名作」に仕立てあげてしまった点に素晴らしさがあります。

普通の日常の一場面を描いて、ここまでの名作にしたのは後にも先にもフェルメールだけではないでしょうか。
ありふれた日常のひとコマです。
こちらの視線など全く気にかけることなく牛乳を注ぐ行為に集中されています。
机の載ったパンの美味しそうなこと。光の粒々で描かれています。
壁には何もかかっていません。でもよく観ると釘の痕や光のグラデなどよーーく分かります。
窓の傍にかけられている籠と真鍮製の入れ物が作り出す「陰と光」。その上には鏡がかけられています。
さりげなく足元に描かれたアンカとタイル。


だた普通のキッチンの一場面をそのまま描いたのではこれだけの名作には成り得ません。
そこには数多くのフェルメールの魔法がかけられています。
一番有名なのは「テーブル」。
四角形のテーブルだとすると形が変ですよね。でも違和感がない。
これを無理に四角形のテーブルにするととっても絵のバランスが悪くなってしまいます。
それとやはり窓からの光。
光を壁の明暗でこれだけ自由に自然に且つ正確に描ける事はやっぱりマジックです。


        
  Gerrit Dou  Girl Chopping Onions 1646 (Royal Collection, England)

1998年7月にオランダ、アムステルダム国立美術館で観ました。(こちら
この美術館天井から自然光が入り込んで来ます。
「デルフトの眺望」のように低い雲がかかっているような天気の日でした。
時折、その雲間から光が射し込み館内がふわっと明るくなります。
その光と共にまたこの絵も輝きだしたのがとても印象的でした。


      おまけ
  美術館前の運河沿いのポストカードショップで買ったものです。


3Dのページは「OLDCITY's3D CG Vermeer」様からのリンクです。
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